この記事は、"ヘノッホ・シェーンライン紫斑病"を患っている方を励ますための私の経験に基づいた記事です。
私の実際の闘病生活を全5話で綴っていきます。
Vol.2『ドキドキのステロイド治療』
Vol.3『消化に良い食事で胃腸復活!』
Vol.4『減塩生活を楽しむためのおすすめ食品』
Vol.5『疲労と腎炎状態の相関関係』
こんにちは、キリです。
実は私、"ヘノッホ・シェーンライン紫斑病"という血管炎を患い約2年半の闘病をしていたことがあるのです。
ヘノッホ・シェーンライン紫斑病(IgA血管炎)の後遺症の一つとして、IgA腎症という腎炎があります。
腎炎はヘノッホ・シェーンライン紫斑病の20%〜60%がかかる(参考[4]より)と言われています。
私も腎炎が残ってしまい長い間、治療を行いました。
腎炎治療において、避けて通れないことの一つに”塩分制限”があります。
塩分制限って精神的にも負担が大きいです。
例えば、
・友人と外食できない
・自炊が大変
・しょっぱい物が恋しくなるが食べられない
しかし治療中は、お医者さんから
「素晴らしい!よく減塩できてるよ!」
と絶賛されていました。
(血液検査から塩分摂取量がわかります)
2年半の減塩生活を乗り切り腎炎も完治し、今ではたまにラーメンも食べにいきます。
そこで今回は、私が塩分制限を乗り切った時の経験から、
減塩生活を楽しんで続けられるようなコツとおすすめの食品を紹介いたします。
減塩ってどれくらいすればいいの?
《減塩って何すればいいの?》
「減塩」と一言に言われたら、「食塩を食べなければいいんでしょ?」と思うかと思います。
塩=塩化ナトリウム(NaCl)
ですが、ここでいう制限すべきものは塩化ナトリウム(NaCl)のナトリウム(Na)のことです。
塩化ナトリウムに含まれるナトリウムは小腸で吸収されると大部分が腎臓から尿中へ排出されていきます。
この働きが腎臓の疲労につながるのです。
そのため、塩自体を控えるというよりは塩化ナトリウム(NaCl)に含まれるナトリウム(Na)を控えること必要です。
ここで注意です。
食塩1g = ナトリウムおよそ400mg
つまりナトリウム量を食塩の量に直すには、およそ2.5倍する必要があります。
パンやお弁当などを買うと栄養のところに「塩分」表記、「ナトリウム」表記の両方があるので注意!
ナトリウム量でみて「なんだ塩分少ないじゃん」って思ったら、実は食塩相当にするとめちゃくちゃ多かったとかあります・・・。
今後この記事では、「塩分」=「食塩」を示すことにします。
《どれくらい減塩すればいいの?》
私の場合、塩分の摂取量の目標を1日6g以下にしました。
つまり、1食2g目安です。
この6gという目標値は高血圧予防の観点から、日本高血圧学会(参考[1])でも推奨されている値になります。
減塩の目標値は腎炎の進み具合によりますのでお医者さんなどに相談してみましょう。
塩分は5gは必要だと言われています。
例えば、健康な日本人の成人の食塩の摂取基準量は、
男性:8g未満
女性:7g未満(参考[2]:厚生労働省HPより)
しかし、日本人の平均摂取量は、
男性:11g
女性:9.2g(参考[2]:厚生労働省HPより)
と、基準量を大きくオーバーしてしまっているという現実があります。
これらのことから、私は一日6g以下を目標値に決めました。
減塩におすすめのレトルト食品
減塩においてコンビニ弁当やカップラーメンなどは避けるべきもの。
なぜならこれらは濃い味付けで作られているからです。そこで、基本的には自炊をする必要があります。
がしかし、毎日料理するのって大変ですよね。
私も闘病生活中はできる限り自炊をしていましたが、どうしても時間がなくて料理ができない日もありました。
そんな時に、私が頼って便利だった塩分制限中にも食べられるレトルト食品をご紹介します。
ズバリ、
大塚食品の”マイサイズシリーズ”!
♦1パック100円と安価
♦1パック100kcalと低カロリー
♦様々な味がある!しかも美味しい!
マイサイズシリーズのいいところは、塩分が1.6g〜2.0g程度と非常に塩分が少なく、塩分制限目標1食2gをクリアできます。しかも、1パック約100円と安い!
麻婆丼や中華丼、親子丼など料理に慣れていないと作るのも大変で減塩中はほとんど食べられません。
しかし、レンジでチンするだけでカレーや麻婆丼、親子丼、中華丼などが簡単にできます!
さらに、1パック約100kcalとなっているため低カロリーでダイエットにもおすすめです!
このマイサイズシリーズは普通のスーパーにも結構あります。
私が住んでいる近くスーパーにももちろんあります。
しかし、もし「近くのスーパーでは見つけられなかった」とか、「あるにはあるけど食べたい味はおいてない」という方は楽天やamazonがおすすめです。
理由は、
・スーパーよりも安く買える
・色々な味が確実に買える(スーパーだと種類が少ない)
・まとめ買いするときに楽
日持ちもするため、色々な種類をまとめてストックしておくと選ぶ楽しさもあります!
さらに、健康に気を使いたい方は、
”マイサイズ 良いね!プラス”シリーズもあります。
・塩分1.0g以下に抑えた”塩分が気になる方向け”
・”タンパク質を取りたい方向け”
・”糖質が気になる方向け”
しかし、こちらは調剤薬局向けでスーパーにはおいていません。楽天やamazonで買うのが良いです。
通常は、上記の通常のマイサイズシリーズで良いと思いますが、腎臓の状態や他に気になることがあれば候補にしてみてはいかがでしょうか?
欧風カレー 食塩相当量:1.0g
減塩生活がもたらす健康効果
普通の人は塩分を気にしたことはあまりないでしょう。
しかし、腎臓は常にダメージが蓄積してく臓器だそうです。
つまり、腎臓って消耗品なのです。
それにも関わらず、日本人は塩分の取りすぎなのです。
歳をとって腎臓を悪くするよりも、若いうちから減塩の習慣を身につけておくことは将来的に大きなメリットになります。
そのため、私は腎炎が完治した現在でも1食2gを目安にするように心がけています。
一度慣れてしまえば薄味の美味しさに気付くことができます。
人生は長いが、腎臓は消耗品!
無理せず皆さんも減塩生活を続けていきましょう。
ヘノッホ・シェーンライン紫斑病と腎炎の完治に塩分制限の他に、「疲労を溜めないこと」がありました。
よろしければ、こちらの体験談も読んでみてください。
最後までお読みいただき有難うございました。
この記事が少しでもあなたの励みになっていただけたら幸いです。
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【参考】
♦参考[1]:日本高血圧学会
♦参考[2]:厚生労働省
♦参考[3]:健康長寿ネット
♦参考[4]:慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト