働き方改革 女性 人口オーナス
最近、働き方改革に関するキーワードをよく見かけませんか?
「時短勤務」「男性の育休取得」「テレワーク」「フレックス制」・・・。

 

しかし、実際現場はこう思っていませんか?

 

できたら嬉しいけど、やってる暇なんかないよ!
働き方改革なんて人がたくさんいる会社がやることだ!

 

おっしゃる通りだと思います。

 

しかしこの記事でそんな考えが働き方改革しなきゃまずい!に変わっているはずです。
働き方改革の必要性を知りたい方は是非読んでいただきたいと思います。

 

【この記事の内容】
♦人口ボーナス期と人口オーナス期とは
♦人口オーナス期こそ働き方改革が必要な理由
♦なぜ働き方改革が日本でうまくいっていないのか?(おまけ)

 

【この記事がおすすめな方】
♦働き方改革がなぜ必要か知りたい方
♦これからの働き方を知りたい方

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人口ボーナス期と人口オーナス期

今回の話に深く関わる人口ボーナス期と人口オーナス期について最初に簡単に解説します。

人口ボーナス期 人口オーナス期
出展:「休み方改革ワーキンググループ(第1回)議事次第」(厚生労働省)[1]を加工
人口ボーナス期とは
働く人が多く、支えられる人(高齢者など)が少ない時期のことです。
この時期には自然と経済が発展します。なぜなら、税金も多く集まり社会インフラなどに回せるため、国としても発展しやすいからです。

 

日本では1960年頃〜1990年頃の高度経済成長期がちょうど人口ボーナス期に当たります。高度経済成長は団塊の世代が頑張ったからではなく、ただ働く人が多かったからなのですね(笑)驚くことに、日本はこの時期に中国の3倍もの稼ぎを出していたそうです。

 

人口オーナス期とは

支えられる人が多く、働く人が少ない時期のことです。

この時期には、経済は成長しにくいとされています。理由は簡単で、働く人が少なく、税金が集まらないためです。さらに、高齢者の割合が多いため医療費は大量に必要になります。すると、必要な社会インフラの整備にお金を回せなってくるのです。

 

現在は、韓国やシンガポールなど東アジア~東南アジアの国々がこの人口ボーナス期にあたります。
しかし、人口ボーナス期の間に医療や年金制度ばかりを充足させてしまうと寿命も延び高齢者ばかりが増えるため、人口オーナス期に入ります⬅︎日本は今ここ!

 

人口オーナス期に入るのはある意味、自然なこと。
しかし、日本は他の主要国に比べて、最速で人口オーナス期に入ってしまったと言われています。

 

なぜそうなったかというと、税金がたくさんある人口ボーナス期に少子化対策を打たなかったからなのです。待機児童問題や育児休暇制度などに取り組むべきだったでしょう。

 

中国はこれに気が付き一人っ子政策を3年前に廃止しましたが、時すでに遅し人口オーナス期に入ってしまったと言われています。

人口オーナス期に適した働き方=働き方改革

働き方改革 必要性 人口オーナス
ここで人口オーナス期の日本には課題が二つ生じます。

 

労働力不足と少子化です、

 

高齢者の人数はもうある程度どうにもなりません。それでは何が大きな課題かというとこれからの社会を支える子供が少ないということなのです。つまり少子化と労働力不足です。

 

これまでは働いていなかった女性や障がい者、まだ働ける高齢者などの潜在的な労働力の活用が求められるようになります。彼らをいかに労働に参画させるかということが大切になってきます。一方で、少子化を食い止めるためにも子供を生み、育てる必要もあります。

 

しかし、これでは子供を産め!育てろ!だけど、夫婦共働きしろ!保育園ないけどな!という無茶ぶりです。

 

このような課題を抱えているからこそ、働き方改革が必要になってくるのです!

 

なぜなら、様々な労働力を活用するということは、それだけ様々な事情を抱えた人が働けるようにする必要があります個々人にあったペースで働けるように、「働き方改革」というキーワードがここでホットになってくるというわけです。

 

人口オーナス期 働き方
人口ボーナス期と人口オーナス期の働き方の違い

 

ここまでの話でなぜ「働き方改革」がホットワードになったかをだいたいは理解できたかと思います。
この先は、具体的にどのような働き方改革が必要なのかを少しお話しようと思います。

働き方改革って何するの?
団塊の世代の悪影響!進まない働き方改革!

働き方改革 人口オーナス 女性
働き方改革って具体的に何するの?ということについてです。

 

フレキシブルに働くことです!

なぜかというと、労働力が不足している人口オーナス期には活用できる人材は全て活用する必要があります。
特に女性の社会進出は求められるところです!

 

女性が働くためには、男性が育児や介護をする必要があります。
そのためには、短時間勤務で早く家に帰ったり、育児休暇や在宅勤務をする必要があります。

 

また、長時間労働・固定シフト前提の職場では、女性だけでなく病気や障がいを持った方、体力のない高齢者など様々な事情を持った方も働きにくくなります

 

このような労働力を効率よく取り込むことで、経済を回し少子化対策のための社会インフラを整えていく必要があるのです。

 

働き方改革 男性 人口オーナス

 

ここで一つ気がつきませんか?

 

短時間で働くことや、女性も働くことは人口ボーナス期の団塊の世代の働き方とは真逆の働き方なのです。
人口ボーナス期には経済が成長しやすいため、時間=成果に結びついていました。そのため、とにかく体力のある男性が働きまくり、女性は家で育児・家事に専念するという働き方が合っていました。経済は成長するし、子供も増えるし良いことだったのです。

 

しかし、こういった長時間労働前提の働き方で成功してきた団塊の世代の方々は人口オーナス期に入った今もその働き方が正解だと勘違いしているのです。

 

だから働き方改革がなかなか推進しないんですね!(悩)

まとめ

いかがでしたでしょうか?
現在の日本がなぜここまで「働き方改革」と言われているのか分かっていただけたら幸いです。

今回のポイントをまとめます!

ポイント
現在、日本は人口オーナス期に入っている。
人口オーナス期とは、働く人の方が、支えられる人よりも少なくなってしまう期間のこと。
労働力が足りないため、女性、障がい者、働ける高齢者なども働く必要がある。
一方で、子育てもしなければならないため、男性も育児・家事を行う必要がある。
このように様々な事情を持った方々がフレキシブルに働けるように「働き方改革」が求められる。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!
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♦参考
「休み方改革ワーキンググループ(第1回) 議事次第」(厚生労働省)(2019年6月21日に利用)

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