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「チョコレートヒルズ」とはフィリピンのボホール島のユニークな地形です。小高い山が見渡す限り乱立していて、これが「死ぬまでに一度は見たい絶景」とも言われています。

 

「小高い山が絶景?」と思われるかもしれませんがとりあえずチョコレートヒルズの風景写真をご覧ください!

 

「死ぬまでに一度は見たい絶景」チョコレートヒルズ@ボホール島
「死ぬまでに一度は見たい絶景」チョコレートヒルズ@ボホール島

 

「うわぁ! 😯 ジュラシックパーク!?」

 

円錐状の小山は転々と散りばめられ、まるで地面から急にぽっこりと隆起してきたのではないかと思うような不思議な光景です。小山は高さ30m〜50m程度でとても可愛らしいですが、50km2にも渡り1300以上の数が広がっている様は壮観です。麓の平地には鬱蒼と木が生い茂っているのに対して、小山はまるで刈り取られた坊主頭のように木が生えておりません。

 

また、乾季に入ると小山を覆う芝が茶色に色づき"巨大なチョコレートの雫"のように見えることから「チョコレートヒルズ」と呼ばれています。

 

乾季に茶色に色づくチョコレートヒルズ
乾季に茶色に色づくチョコレートヒルズ

 

「自然にこんなものできるの?」

 

もちろん、土をせっせと盛った訳でも、山を伐採したわけでもありません。秘密は、ここがおよそ2万年前には浅瀬の海であったことにあります。昔ここが海だったことは有孔虫やサンゴ礁、藻類などが多く含まれる海洋性石灰岩から小山が形成されていることから解ります。

 

このように石灰岩からなる土壌はFe,P,N等の必須栄養元素が少ないことや、その上の土壌がアルカリ性を示しすため植物は非常に育ちにくく小山には木が生えていないと考えられます。

 

また、石灰岩が地殻変動により隆起し、雨などによって侵食・溶解された結果、綺麗な円錐状の形になりました(円錐状カルストの特徴的な地形に一致)。

 

「見たいけどどうやって行くの?」

 

チョコレートヒルズが見られるボホール島は、フィリピンのリゾート観光スポットのセブ島からフェリーで2時間ほどで行けます。チョコレートヒルズはCarmenからBatuan、Sabayan、Valenciaに渡り広がっていますが、ボホール島はそこそこの大きい島なので移動も大変(フィリピンで10番目の大きさ)。

見に行くのであればセブ島発のオプショナルツアーがおすすめです!「ボホール島 オプショナルツアー」で検索して見てください!

チョコレートヒルズの麓でバギー体験
チョコレートヒルズの麓でバギー体験

 

ボホール島には他にも、最小の猿「ターシャ」や、自転車で空中を走る「バイク・ジップ」チョコレートヒルズの間を駆け抜けるバギーなどボホール島の大自然を楽しめる見所がたくさんです。日本からも飛行機でセブ島まで4時間半程度、そこからフェリーで2hと近いので是非行って見てください!「ターシャ」の記事も是非読んで見てください!

最後までお読みいただきありがとうございました。
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♦この記事は以下を参考にしました。
[1] Geoheritage of East and Southeast Asia
[2]石灰岩地帯に発達する土壌の包括的研究

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