細かい説明は後半でします!
まずは、違いをわかりやすく1分で解説。
【iDeCoとつみたてNISAの共通点】
iDeCoとつみたてNISAを簡単に説明すると、「定期的に少額から積立投資できる制度」です。
それではなぜ今、iDeCoとつみたてNISAが財産形成の手段として注目されているのか?
答えは、誰でも少額から投資で資産形成でき、投資で得た利益が非課税だからです。
通常の投資で得た利益は”雑所得”といい、立派な課税対象なのです。
そのため、副業禁止の会社などでは怒られてしまう可能性があります。
しかし、iDeCoとつみたてNISAは非課税なので、得た利益は全額貰えますし、会社に「副業だ!」と言われることもありません。
このように、iDeCoもつみたてNISAも
「投資で資産形成し、その投資で得た利益は非課税である」というところは共通しています。
【iDeCoとつみたてNISAの違い】
それでは、このiDeCoとつみたてNISAは何が違うのでしょうか?
細かい違いは後ほど説明しますが、iDecoとつみたてNISAの大きな違いは2つ!
①iDeCoは所得控除あり、つみたてNISAはなし
②iDeCoは60歳まで引き出せない、つみたてNISAは引き出せる
つまりiDeCoの方が所得控除があるため、所得税と住民税がお得になります。
一方で、つみたてNISAの方が何かあった時に引き出せるため、運用は気楽です。
それでは、iDeCoとつみたてNISAどちらがお得なのか詳しくスッキリ解説していきます。
なぜ、老後の資産形成が大切かはこちらの記事をご覧ください。
iDeCoとつみたてNISAの比較
特に、つみたてNISAの場合は職業によらず年間40万円までが上限となります。
それでは、つみたてNISAとiDeCoを詳しく比較していきます。
投資金額(上限)
つみたてNISAもiDeCoも非課税で投資できる年間の上限は決まっています。
つみたてNISAは職業によらず40万円、
iDeCoは職業によって上限が異なりますが基本的につみたてNISAよりも低い金額です。
しかし、つみたてNISAは運用益のみ非課税対象でしたが、iDeCoは運用益に加えて投資した金額は所得控除として受けることができるためお得です。
これがNISAとiDeCoの最大の違いだと思います。
非課税でできる投資上限金額 | ||
職業 | つみたてNISA | iDeCo |
自営業者 | 年額 40万円 |
月額 6万8000円 年額 81万6000円 |
専業主婦(夫) | 月額 2万3000円 年額 27万6000円 |
|
公務員 | 月額 1万2000円 年額 14万4000円 |
|
会社員 (企業年金がない場合) |
月額 2万3000円 年額 27万6000円 |
|
会社員 (企業型確定拠出年金のみに加入している場合) |
月額 2万円 年額 24万円 |
|
会社員 (確定給付企業年金のみに加入している場合) |
月額 1万2000円 年額 14万4000円 |
|
会社員 (確定給付企業年金と企業型確定拠出年金の両方に加入している場合) |
月額 1万2000円 年額 14万4000円 |
確定型給付年金についてわからない方は、こちらの記事がおすすめです。
→確定給付企業年金とは?確定拠出年金や退職金との関係
投資期間
つみたてNISAの投資期間は最大20年と決まっています。
また、期間内であっても途中での出金もできるためiDeCoと比べてフレキシブルに対応できます。
一方、iDeCoは何歳から始めても非課税投資期間は60歳までと決まっています。
そのため、始める年によっては20年以上投資できる事になります。
期間内は60歳までは引き出すことができません。
長期的に積立したい方は、iDeCoがおすすめです。
注意としては、
つみたてNISAは出勤の際に課税対象となるが、iDeCoでは非課税であるということです。
ここが一つつみたてNISAの落とし穴ですね。
iDeCoは退職金制度の対象であるため、税金が控除されるのです。
つみたてNISA | iDeCo | |
期間 | 20年間 | 60歳まで |
途中出金可否 | 可能 | 不可 |
出金の際の課税 | 課税 | 非課税 |
投資対象
つみたてNISAの投資対象は、金融庁が認可した164本の商材に限られます。(2019年8月25日現在)
金融庁が厳選した商材なので安心です。
商材が限定されており、上場株式やREIT(不動産投資信託)は対象ではない点はデメリットである反面、商品をあまり迷うこともないのでそこも嬉しい点です(笑)
つみたてNISAの商材 | 国内 | 内外 | 海外 | |
公募信託 | 株式型 | 38本 | 9本 | 39本 |
資産複合型 | 4本 | 70本 | 1本 | |
ETF | 3本 | ー | ー |
出典:つみたてNISAの対象商品 : 金融庁(2019年8月25日現在)
一方で、iDeCoの方が投資の対象は広いです。
・投資信託(株式、債券、RIET(不動産投資信託)などなど)
・定期預金など
運営管理機関が選定する運用商品の中から、自由に組み合わせて運用することになります。
結局、iDeCoとつみたてNISAどちらがいいのか
こんな方は、迷わずiDeCo!
・儲かっている自営業の方
所得控除もつき、出金の際にも税金がかからないiDeCoが基本的にお得でおすすめです。
その中でも特に、20代、30代の若い方で老後の資金と考えている方は迷わずiDeCoです。
なぜならつみたてNISAは20年間と期間が決まっているので、20代で積立始めても40代で期間が終わってしまうからです。
また、iDeCoはつみたてNISAよりも積立できる金額は基本的に少ないです。
しかし、自営業の方に限って言えば積立できる金額は高くなります。
こんな方は、つみたてNISAがおすすめ!
・60歳前のライフステージのイベントのためにお金を貯めたい方
つみたてNISAの特徴は何と言っても、いつでも出金できることが最大のメリットです。
収入が少なく、お金の不安はあるけど将来のために積立したいと考えている人はつみたてNISAであれば何かあった時にすぐに出金できて安心です。
また、つみたてNISAは決して老後のためだけの制度ではありません。
例えば、
・将来マイホーム購入のための積立がしたい
・世界一周旅行のために積立がしたい
・次に来る車の買い替えのために積立がしたい
といった、老後以外の人生のイベントのための積立にも使えます。
極度の少子高齢化の中で、老後に国からのサポートは期待できません。
誰でも少額から資産形成できるので老後の貯蓄にiDeCoやって見てください!
最後までお読みいただき有難うございました。
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【参考】
[1]:イデコ公式サイト|国民年金基金連合会[2]:個人型確定拠出年金ナビ(iDeCoナビ)~イデコ加入ガイド~
[3]:つみたてNISAの概要 : 金融庁