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文系 or 理系

こんにちは、キリです。

大人になり仕事を初めてこう思ったことはありませんか?

「プログラミング勉強しておけばよかった・・・」

全くやって来たことがない方からすると少しハードルが高いですよね。
プログラミングに限らず、何か役に立つ能力を身につけておけばよかったと思うことは誰しも絶対あると思います。

そういう意味では、文系と理系の選択ってとても重要ですよね。

 

一方で、世間の親の70%は、自分の子供に理系に進んで欲しいと思っているという調査結果があります。

●【子供の進路選択や働き方に対する考え】 理系か文系か

70.0%の親が理系に進んでほしいと回答(どちらかと言えば含む)、男子の親は理系進路をより強く望む傾向

 

これは最近のIT化、ICT化、AIの普及から理系の方が将来有利だと感じているからでしょう。

しかし、本当に理系がベストなのでしょうか?
文系でもみんな楽しそうに行きてますよね?

今回は、高校生、大学生、社会人の各ステージにおいて文系と理系でどのようなメリット、デメリットがあるかを考察しました。

この記事はこのような方におすすめです

♦文系か理系か選択を悩んでいる高校生
♦文転、理転を考えている大学生
♦スキルを身につけたいと思っている文系の社会人

 

この記事では以下のことがわかります

♦文系と理系の選び方
♦文系と理系の大学での過ごし方

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高校における文系と理系

文系 or 理系

多くの人が、まず文系と理系の選択に迫られる最初のタイミングです。

高校での文系と理系の違いは、その後の進路を除けば、取る授業の違いです。
ただし、文系と理系の選択は「大学受験でこの科目を使います」という宣言にもなるので人生の大きな分かれ目ともいえるでしょう。

 

それでは、文系と理系で取る授業、試験の科目はどう変わるのか説明します。

共通

・国語…現文.古文.漢文
・数学…数学ⅠA.ⅡB.Ⅲ 
・英語…文理共通

理系

・数学Ⅲ
・理科化学/物理/生物/地学から2科目
・社会地理/歴史/公民から1科目

文系

・社会地理/歴史から1科目+公民から1科目

 

つまり、

理系 = 文系 + 数Ⅲ+理科2科目

細かいことを言うと、文系は理科で物理基礎.生物基礎.化学基礎.地学基礎から2科目を選択して選びます。
これは理系の理科の基礎部分のみです。

 

この様に、社会を除けば理系の方が明らかに広く学ぶことができます。

文系が理系より広く学ぶところは社会の1科目です。
しかし、教科書を覚えれば良いので高校までの社会は自分で趣味で勉強できるレベルです。
そのため、理系に行って「社会をもう1科目勉強したい」となってもセンターレベルであれば現役生でもなんとか勉強できてしまいます。

 

一方で、高校レベルとは言え理系は数学、理科は共に自学するのは非常に難しいです。
難しい理由を三つご説明します。

 

  • 数学・理科は暗記科目ではないから

参考書を見れば公式は暗記できても、公式の使いこなしをマスターすることは簡単なことではありません
物理の電磁気に至っては公式の意味すらわからないでしょう。

 

  • 数学の参考書は解説が不親切だから

独学する場合はまず、参考書を進めると思いますが数学の参考書の回答は解説が不十分に感じます。
何故なら、1行1行を詳しく解説していたら回答の方が問題集よりも分厚くなってしまうからです。
解説の行間が読めなければ調べるしかありません。
だからこそ、わからない問題を教えてくれる人がいる環境が本当に助かります。

 

  • 理科は実験が重要だから

実際に、手を動かし、実験を行い、結果を五感で体験した場合と、教科書のみの知識では定着に大きな差が出ます。
何故なら匂いが記憶を呼び起こす「プルースト効果」の様に、記憶は他の五感と結びつけて覚えると定着しやすいからです。
この定着の違いが、一つ目の理由の「公式の使いこなし」にも関わってきます。

 

しかし、もちろん理科の独学が絶対無理な訳ではありません。
特に、センターレベルの理科であればセンター試験を中心に15年分もじっくり取り組めば点数は取れる様になります。
何故ならセンター試験の物理、化学は出題に傾向がある上に、公式さえ覚えておけば8割、9割は誰でも取れる様になるからです。

大学における文系と理系

文系 or理系 大学生

 

大学における文系と理系の選択は、大学4年間の生活に大きく関係します。
高校では授業だけの違いですが、大学では生活に関わるのです。

大学における文系、理系のメリット/デメリットをご説明します。

  • 文系は授業・レポートなど少ない、理系は地獄

文系の学部は法学部を除き、レポートも授業も本当に楽です。

文系には専門科目が少ないからです。

大学には教養科目専門科目があります。
教養科目は「面白そう」と興味で受ける科目。
専門科目は専門知識の習得に必要な科目。
専門科目の単位を落とすと悪いと留年になります。

しかし、文系の場合は3年生で単位を取り終わり、4年生はほとんど授業なしってこともあります。

一方で、理系はとにかくレポートと専門科目が多いです。
学部4年生の後期まで専門科目があることも普通なのでギリギリまで留年の可能性が残ります。
また、レポートの量もその分多くなります
私は大学3年〜4年にかけては1日平均授業も合わせて13時間以上は勉強していました。
残りの時間はバイトと睡眠です。

これの違いは文系にとって大きなメリットです。
なぜなら、

・留学に行きやすいから
・空いた時間を興味のあることに使えるから

留学にはお金が必要ですが、文系にはバイトでお金を貯める時間があります。
また、理系は専門科目があるため留学=留年ですが、文系はそうではありません。
また、レポートや授業がない時間は興味あることに使えるのでそこで自身のスキルアップを図ることもできます。

 

  • 理系は文転しやすい、文系は理転し難い

やっとの思いで入った学部でも入ってみると

「あれ?なんか思ってたのと違うな?」

と感じることがあります。

そんな時は学部を転学することができます。
理系が文系に転入し直すこと(文転)はよくあることですが、その逆(理転)はほとんど聞いたことがありません
理由は先章でお話しした様に試験に必要な科目の独学が難しいからです。

 

  • 理系は就職の時に選択肢が広い、文系は狭い

上記の理系のメリットをみると、「理系のメリットって文転できるだけ?」と思われるかもしれません。

しかし、大学生活を頑張った分はしっかりと人生のリターンがあるので安心して下さい!
しかし、理由はここで説明するよりも次章の「社会人における文系と理系」で詳しくご紹介します。

社会人における文系と理系

文系 or 理系

 

社会人における文系と理系の違いは、人生に関わってきます

ここでいう人生とは仕事のことです。

  • 文系と理系、どちらが就職に有利不利?

まず、採用充足率就職率を文系と理系で比較してみようと思います。
採用充足率とは、企業が欲しい人材を必要な人数獲得できた割合のことです。
就職率とは異なるので注意して下さい。

採用充足率(2018年) [2]より 就職率(2016年度)[3]より
文系 94.4%(前年比+5.9%) 97.3%
理系 79.7%(前年比−2.1%) 98.7%

 

採用充足率をみてみると、企業としては理系人材が15%程度足りていないということがわかります。
一方、文系人材はほぼほぼ足りているということですね。
しかも、前年の結果と比べても文系人材の充足率は増加しているにも関わらず、理系人材は益々足りなくなっていることからも理系で人材を欲していることがわかります。

このことから理系人材の仕事が増えてきていることが考えられます。

一方で、就職率は文系と理系でほとんど差はないという結果です。

 

また、男性の正規雇用者の割合を文系と理系で比較して見ます。
文系出身者は、79.9%、理系出身者は87.4%という結果であり、理系出身者のほうが正規雇用者率が高いことがわかります。

文系 理系 雇用形態 正規雇用
文理別雇用形態[4]2011年3月,浦坂 純子et al,理系出身者と文系出身者の年収比較-JHPSデータに基づく分析結果-
  • 文系と理系、どちらが高収入?

文系出身者と理系出身者の年収を比較してみようと思います。。

下記調査によると男女ともに文系よりも理系が高収入で40万円〜60万円程度の差があることがわかります。

男性の平均年収

文系出身者:559.02万円(平均年齢:46.09)
理系出身者:600.99万円(平均年齢:46.19)

女性の平均年収

文系出身者:203.00万円(平均年齢:44.67)
理系出身者:260.36万円(平均年齢:37.88)

 

また、年収は日本では年齢とともに上がって行きます。
しかし、女性の結果では文系出身回答者の方が平均年齢が7歳近く高いにも関わらず、理系出身者の方が年収が60万円程も高いという結果になっています。

 

また、面白いコラムがある。

結果は、収入は学歴が高い文系よりも、学歴では劣る理系のほうが年収が高かったとのこと。
さらに、文系でも数学を未受験者よりも受験者の方が収入が高かったそうです。

このことから、数学的な思考により身につく「理論的な考え方」が将来の収入に関わっていると考えられます。

出身大学を入学難易度の高い順に、A、B、Cとグループ分けして、それぞれのグループの理系と文系の平均年収を比較してみた。すると、グループAの理系の年収が最も高くグループBの理系は、グループAの文系の数学未受験者の年収をすべての年代で上回り、60歳の時点では、グループAの文系数学受験者を上回っていた。グループCの理系は、グループBの数学未受験者を55歳以下のすべての年代で上回っていた。

 

まとめ

高校〜社会人にかけて文系と理系を比較してきました。

将来の安定を求めるなら理系がおすすめといったところでしょうか?
(「安定」というと語弊がありますが)

理系の皆さんは高校生、大学生の時代には非常に大変な思いをすると思います。
しかし、今頑張れば将来しっかりとリターンが来ます!

また理系でもコンサルなどの文系職につくこともできます。
その場合でも大学の頃に身につけた理系の理論的な思考力は絶対に活かされます

 

そして、文系にしようかな?と思っている方。

「数学いやだから文系!」

と選んでしまうと、後悔する日がきっと来ます。

理系は人気のIT系をはじめほとんどが専門職に就職します。
一方、文系職業の事務、管理、販売、サービスの様な専門能力を必要としない一般職は、将来AIにとって代わられる可能性が高い職業です。
(もちろん文系でも弁護士のような理系の専門職以上に高収入を得られる仕事もたくさんあります)

そのため、理系に限らず文系でもしっかりと大学の4年間で知識と論理的な思考を身につけることをおすすめします。

しかし文系であれば授業も忙しくなく自分の興味ある事に時間使えますも増えます。
その時間で興味があるものにどんどん挑戦できることは将来も役に立つと思います!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
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【参考】

[1]AiDEM
[2]「2018年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」
[3]「2017年5月9日 文部科学省 大学卒業者及び高校卒業者の就職状況調査」
[4]2011年3月,浦坂 純子et al,理系出身者と文系出身者の年収比較-JHPSデータに基づく分析結果-

 

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